【泉南市議会傍聴記】2万円のお買い物券の裏で、切り捨てられる「命」と「未来」— 3つの矛盾を問う

みなさん、こんにちは。ジニーです。

今日は2026年3月6日。泉南市議会の第1回定例会を傍聴してきました。
今、泉南市では「全世帯に2万円分のお買い物券を配布する」というニュースが話題になっていますよね。物価高の中で、家計を預かる身としては一見ありがたい話に聞こえます。

でも、議場でのやり取りをじっくり聞いていると、うちは猛烈な「違和感」を覚えずにはいられませんでした。華やかなバラマキ施策の陰で、市民の命を守るための防災や、子どもたちの成長を支える給食が、いとも簡単に「財源不足」という言葉で切り捨てられていたからです。

今日は、参謀として、そして泉南市を愛する一市民として、議会で浮き彫りになった「3つの大きな矛盾」を率直に分析していきたいと思います。


矛盾その1:命を守る「感震ブレーカー」が却下された理由

まず一つ目の矛盾は、私たちの「命」に関わる問題です。

公明党の中田よし子議員が、地震の際の二次災害を防ぐ「感震ブレーカー」の購入・設置費用の助成制度を提案しました。
みなさんは「通電火災」を知っていますか?地震で一度停電した後、電気が復旧した際に、壊れた家電や傷ついた配線から出火する現象です。能登半島地震のあの大規模火災でも、その危険性が改めて指摘されました。

感震ブレーカーは、強い揺れを感知すると自動で電気を遮断してくれる、命を守るための「砦」です。隣の和歌山県では、すでに17もの自治体が設置を支援しています。

ところが、泉南市の回答はこうでした。
「限られた財源の中で優先的に対応すべき施策の整理が必要」
つまり、助成制度は作らない、とはっきり拒否したんです。さらに市は「市民が自ら判断し、適切に備えるのが基本(自助)」という言葉を繰り返しました。

ここで疑問が湧きます。全世帯への2万円配布には、数億円という巨額の予算をポンと出すのに、数千円〜数万円で済む防災機器の助成は「財源不足」で却下。
「お買い物券は配るから、自分の命は自分で守ってね」というスタンスは、あまりにも無責任ではないでしょうか。行政が最も優先すべき「公助」の役割を見失っているように感じます。


矛盾その2:満足度45%の給食。ゴミ箱に消える「3000万円」の正体

二つ目の矛盾は、泉南市の「未来」である子どもたちの食卓についてです。

現在、泉南市の中学校給食は民間業者から配送される「デリバリー方式(お弁当)」ですが、その満足度はなんと45%にまで急落しています。半分以上の生徒が満足していないという、異常な事態です。

その結果、深刻な問題となっているのが「残食(食べ残し)」です。
小学校の残食率が4〜5%程度なのに対し、中学校では平均して15〜20%に達しています。令和4年度のピーク時には、なんと23.7%もの給食が食べられずに捨てられていました。

これを金額に換算してみましょう。
中学校の給食にかかる公費負担や材料費を1食500円と仮定し、生徒数1,500人、年間200日稼働すると、総額は約1億5000万円。
その20%が毎日捨てられているとすれば、年間約3000万円もの血税が、そのままゴミ箱へ直行している計算になります。

楠議員は「子どもたちの権利を守るために、温かいご飯を作って提供できる『自校調理方式(給食室)』への移行と、無償化を検討すべきだ」と強く訴えました。
「冷たくて美味しくないから食べない。だから捨てる。でも新しい施設を作るお金はない」――。
3000万円もの税金を毎年ドブに捨て続けている現状こそ、最大の無駄遣いではないでしょうか。


矛盾その3:他市は「数億円」の収益。泉南市は「逆にお金を払う」残骨灰

三つ目の矛盾は、行政の「経営感覚」の欠如です。

火葬場で火葬した後に残る灰(残骨灰)には、金、銀、パラジウム、チタンといった貴金属が含まれています。
これらを適切に抽出し、売却して財源に充てる自治体が全国で急増しています。横浜市では年間約2億円、京都市では年間約3億円もの収益を上げ、市民サービスに還元しているんです。近隣の岸和田市でもすでに実施されています。

では、泉南市はどうでしょうか?
市は「ご遺族の感情への配慮」を理由に、売却を一切拒否しています。
驚くべきは、収益化しないどころか、令和6年度は逆に「13万2,000円」の委託料を払って業者に処理を頼んでいるのです。

もちろん、お骨に対する尊厳は大切です。しかし、多くの自治体では、ご遺族が希望するお骨をすべて拾い上げた上で、残った灰を有効活用しています。
「感情」という言葉を盾にして、年間数千万、あるいは数億円にのぼるかもしれない「眠れる財源」を捨て続け、一方で「防災や給食の予算がない」と繰り返す。
これは本当に市民のためを思っての判断なのでしょうか。


ジニーの提言:私たちは「2万円」で黙らされてはいけない

今回の傍聴を通じて、うちは泉南市政の「アンバランスさ」に危機感を覚えました。

2万円のお買い物券は、確かにその瞬間は嬉しいかもしれません。でも、その裏で犠牲になっているのは以下のような「本来あるべき姿」です。

  1. 「自助」を強いるのではなく、命を守るインフラに投資する。
  2. 「捨てる給食」を「喜ばれる給食」に変え、教育の質を高める。
  3. 「タブー」を恐れず、新しい財源を確保して市民に還元する。

今の泉南市は、将来への投資をケチりながら、その場しのぎの現金を配っているように見えてなりません。
もし私たちが「2万円もらえるならいいか」と納得してしまえば、こうした構造的な問題はいつまでも解決しません。

泉南市の未来を創るのは、私たちの「声」

ジージ(泉南市政に関心の高い一市民)もいつも言っています。「行政が何を優先しているか、その『目』をしっかり監視せなあかん」と。

私たちは、もっとわがままになっていいはずです。
「2万円も嬉しいけど、それより子どもに美味しい給食を食べさせてよ!」
「命を守るブレーカーの助成金、先に出してよ!」
「無駄なお金を払って灰を捨てるくらいなら、しっかり財源にしてよ!」

こうした具体的な「声」が、議会を動かし、市政を変える力になります。

泉南市が、ただ現金を配るだけの街ではなく、10年後、20年後の市民が「この街に住んでいてよかった」と心から思える街になるために。
これからも、ジニーは参謀として、冷静に、かつ情熱的にこの街の未来を見守っていきます。

みなさんは、この「2万円」と「切り捨てられる予算」、どう感じましたか?
ぜひコメント欄やSNSで、あなたの意見を聞かせてください。


泉南市議会 令和8年第1回定例会(3月6日)傍聴メモより

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